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標茶町だより


標茶町だより:

vol16.
「プロジェクトX」ふたたび---土佐さんと、湿原と、佃煮と


カヌーで釧路川を往く土佐さん

標茶町には、北海道ならではの体験を得るお手伝いをしてくれる、頼もしい助っ人達が居ます。

標茶町塘路に「元村ハウスぱる レイクサイドとうろ(A参照)というスポットを構える、土佐良範(とさ・よしのり)さんとその仲間達です。

土佐さんのスタッフ達はカヌー・トレッキング・バードウォッチングといった、アウトドアアクティビティの達人ばかり。例えば土佐さんの奥さんは、手づくりマリモを作らせたら日本一。いわば、北海道アウトドア体験のプロフェッショナル集団です。

上の写真に見覚えはありませんか? そうです、当店の各ページの一番上に必ずある看板の写真に使わせていただいたものです。

以前、明電社やトヨタ・ハイブリッドカー「プリウス」のコマーシャルでカヌーを漕いでいたのが彼とテニスの伊達公子さんです。また、NHK「プロジェクトX」ファンの皆さんは思い出しませんか? 第118回(6月17日放送)「釧路湿原 カムイの鳥 舞え」で、スタジオ出演していたのが土佐さんなのです。

「プロジェクトX」をごらんになった方は覚えておられると思います。昭和46年頃、列島開発論で乱開発された釧路湿原を守るために起った男たちのドラマを。釧路湿原の生物を徹底調査したメンバーの一人として、魚類の調査を担当したのが土佐さん。また、釧路湿原国立公園制定の最終決断に訪れた環境庁担当者達を小船に乗せ、タンチョウと見事引き合わせたキーパーソンが彼だったのです。

あの時、土佐さん達が奮起しなければ、釧路湿原は壊されていました。この自然の恵みを私たちの子孫達に残すことは叶わなかったでしょう。

日本政府を動かし、釧路湿原の運命を変えるきっかけになった、ラムサール条約。この世界最高権威の国際条約は、水鳥の生息地として世界的に貴重な湿地を保全することを目的としており、土佐さん達の粘り強い調査資料をもとに釧路湿原は1980年に保護対象市域第1号として登録されました。土佐さんはじめ十数人のメンバーが見つけた釧路湿原固有の生物種はなんと2000種類にも上ったのです。

漁師でもある土佐さんは、10年以上前から漁で得たお金で国立公園の指定地域から外れた土地をコツコツと買い続けているそうです。「自分の育った土地や、丹頂鶴、自然の動物、植物を守りたいから」と、どこまでも有言実行型の土佐さんです。自然を守りたい、という心は誰にでもあるはずだと思いますが、守るための行動を本当に起こせる人はどれくらいいることでしょう。また土佐さんは現在、環境省の自然公園指導員として釧路湿原周辺の自然を守る任務にも就かれています。

そして、土佐さんは今、釧路湿原の自然の恵みを見守り慈しむ心を育てるための様々なアウトドア体験プログラムを案出されています。(B参照) 1993年の釧路会議の際にも、この地を訪れた方達に釧路湿原の自然を体感するための素晴らしい「釧路川リバーツーリング」プログラムを提供し、自然保護の機運を盛り上げる重要な役目も果たされました。

「カヌーやアウトドアの営業を始めたのは、冬に漁師の仕事がなく本州へ出稼ぎしていたのをなんとかして止めたかったからなのですけどね…」と語る土佐さん。自分の生まれた土地を一生かけて守りたい、という無私の気持ちがあるからこそ、選ばれた道でもあるのでしょう。釧路湿原の自然を慈しむために自ら立つ、そんな気骨溢れたナイスガイなのです。こうして土佐さんやスタッフの皆さんに、道東の自然やそこに生きる人々の素晴らしさを全国からお越しの皆さんに伝えていただけること、私もとても感謝しています。

「レイクサイドとうろ」では、ジンギスカンやダッチオーブンなどの料理も体験できます。こちらではもちろん「標茶町Online」のジンギスカン商品をお使いいただいているんですヨ。現地にお立ち寄りの方はぜひご賞味くださいね。

標茶町にある各種宿泊施設と「レイクサイドとうろ」でのアウトドア体験をセットにした、お得な宿泊プランを続々企画中の土佐さん。標茶町Onlineでも今後このようなツアープランもご紹介し、たくさんの皆さんが標茶町にお越しいただけるようサポートしていきたいと考えています。そして、できるだけ沢山の方に、土佐さんのプログラムを通じて、釧路湿原の自然と触れ合っていただければ、と願っています。

それが、標茶町Onlineの「プロジェクトX」なのです。

【土佐さんのワカサギ佃煮】

塘路湖のワカサギ漁は、9月初旬に解禁となります。早朝の霧の中を湖に出漁した船は、前日に仕掛けた地引網を引き上げます。体長10センチほどのワカサギは、10か所の網におよそ500キロほどかかっています。水揚げされたワカサギは、佃煮やいかだ焼きに加工されます。12月初旬の漁獲期間終了まで、この風景が毎日繰り返されます。

土佐さんは塘路湖の漁師の子供として生まれました。小さい頃の暮らしは大変厳しかったそうです。良質のわかさぎが取れた塘路湖には、目端の効く本州の佃煮業者が秋にわざわざやって来て佃煮を作っては本州に送って儲けていたそうです。その一方で地元の漁師は、一生懸命獲ったわかさぎを安い値段で買い叩かれ貧しい暮らしをしている…そんな状況を打開すべく決心した土佐さんは、ある日その佃煮業者が本州に帰った後で真似をして自己流でわかさぎの佃煮を作ってみました。そして、それを自ら売ったのが、土佐さんのワカサギ佃煮の始まりだそうです。いかにもフロンティア精神に溢れた土佐さんらしいエピソードだと思います。

土佐さんのわかさぎ佃煮 土佐さんのわかさぎ佃煮
あの土佐さんの、《わかさぎ佃煮》(好評販売中で〜す!(^ ^)♪)
ご注文は、上の商品写真をクリック!

さて、そんな土佐さんの熱い熱い冒険心がいっぱい隠し味として詰まった、土佐さんのワカサギ佃煮を、標茶町Onlineは皆様のところにお届けいたします。

釧路湿原の大自然が育んだ元気一杯のワカサギの、旨味をそのまま封じ込めた素朴な味です。まだ見ぬ塘路湖の風景に想像しながら、行ったことのある方はそのときの思い出をかみ締めながら、ぜひ味わってみてください。

 

(A)レイクサイドとうろ 会社案内

有限会社レイクサイドとうろ
北海道川上郡標茶町塘路原野北8線73番地
TEL/FAX(015)487−2172 


釧路湿原国立公園のトータルサポートをメインに、アウトドア方面(主にカヌー)の体験施設を提供。また、それに関する物品の製作・販売も行う。

【定休日】 年中無休
【営業期間】
【営業時間】 9:00-17:00(冬は9:00-16:00)
【所要時間】最寄空港:釧路空港 車で90分、最寄駅:塘路駅 徒歩15分
【施設情報】 駐車場あり(無料)  水洗トイレ 物産館・お土産店 レストラン・喫茶店
【スタッフ】12名(ガイド、インストラクター他)

1991年 有限会社レイクサイドとうろ設立。塘路湖カヌーレンタル及び釧路川リバーツーリングを始める
1992年 元村ハウスぱるに移転
1993年  釧路でのラムサール条約国際会議を境に、釧路川リバーツーリングの注目を集める
1994年 手づくりマリモ体験の開始
1996年 シベリアンハスキー犬ゾリ体験の開始
2000年 ガイド付の塘路湖レイクツアーの開始


レイクサイドとうろ 土佐社長、「プロジェクトX」出演シーン

NHK「プロジェクトX」第118回 6月17日放送「釧路湿原 カムイの鳥 舞え」でゲストとして登場した土佐さん(中央の長身の男性)。

レイクサイドとうろ 釧路川リバーツーリング
釧路川リバーツーリング


レイクサイドとうろ 塘路湖レイクツアー
塘路湖レイクツアー


レイクサイドとうろ 塘路湖カヌーレンタル
塘路湖カヌーレンタル


レイクサイドとうろ きこり体験
きこり体験


レイクサイドとうろ 乳牛乳搾り
乳搾り


レイクサイドとうろ 山羊・ハスキー犬ふれあい体験
山羊・ハスキー犬ふれあい体験


レイクサイドとうろ 体験地引き網
体験地引き網


レイクサイドとうろ 釧路湿原とアオサギウォッチング
釧路湿原とアオサギウォッチング


レイクサイドとうろ マウンテンバイクレンタル
マウンテンバイクレンタル


レイクサイドとうろ スノーラフティング
スノーラフティング


レイクサイドとうろ シベリアンハスキー犬ゾリ
シベリアンハスキー犬ゾリ


レイクサイドとうろ スノーシュー
スノーシュー


レイクサイドとうろ わかさぎ釣り
わかさぎ釣り

日本経済新聞(平成15年10月25日)に
土佐さんが載りました!
日本経済新聞平成15年10月25日夕刊に

[画像をクリックすると、拡大できます]

[ 記事の内容]
「湿原に生きる」
ラムサール釧路会議から10年

この季節、釧路湿原の三大湖のひとつ、塘路湖は一番活気に満ちる。ワカサギ漁の最盛期を迎えたからだ。塘路漁協組合長の土佐良範さんは巧みに船を操りながら網をたぐっていく。「昔はこの網はワカサギで真っ黒になったがな」とつぶやきが漏れた。

 先祖代々、漁を営みにしてきた。見よう見まねで船に乗った小学生当時、湿原のあちこちに豊かなわき水があった。湿地を手で掘り、渇いたのどを潤した。当時、ワカサギの水揚げ量は年間八十トンあったが今は三十トンにすぎない。

 その原因のひとつとして農地開発のため一九七〇年代に塘路湖に注ぐ川の一部が直線化されたためだと考えられています。土砂がどっと流入して最大水深が一メートル浅くなったと言われています。天然産卵ができる砂浜を失ったハゼの漁獲量も減少したと考えられています。

 不振の漁業の穴埋めに始めたのがカヌーツアー事業。自然に極力、負担をかけないことが新しい仕事の条件だった。「昔からだよ。塘路湖畔では温泉開発も旅館建設も組合は認めなかった。我々は湿原の恵みで生きてきたからね」

土佐さんにとって「再生」という名目で始まった釧路川の再蛇行事業も見過ごせない。堆積(たいせき)していた土砂が再び流入するかもしれないからだ。「釧路湿原が体とすると湖が心臓で川は動脈。川がどれだけ大切か、訴え続けたい」




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